パラリーガル

仕事に対する思い、依頼者の方へのメッセージ

ご依頼者様の立場に立ち、ご依頼者様のお気持ちに沿って事案の対応をさせていただくことを大切にしています

私たちは、交通事故や労働事件、企業法務、相続、離婚といった様々な事件を、弁護士とともに対応させていただいております。
その中で、私たちは常に、ご依頼者様の立場に立ち、ご依頼者様のお気持ちに沿って事案の対応をさせていただくことを大切にしています。

後遺障害の異議申立に際して

例えば、以前、交通事故により受傷し、後遺障害が残存したため、後遺障害等級申請をされる方の担当をさせていただいたことがあります。
そのご依頼者様は、申請の結果、残念ながら後遺障害としては非該当という結果でした。ご依頼者様としては、後遺障害に全く該当しないのは納得できないというお気持ちがあり、この結果に対して異議申立をすることとなりました。
弊事務所では、後遺障害等級の異議申立に際しては、異議申立書、医師作成意見書、そしてご依頼者様ご自身にご作成いただく陳述書等、事案に応じて必要な資料をご準備いただいております。

 

ご依頼者様から直接ご事情を聞かせていただきました

ここでいう陳述書とは、ご依頼者様ご自身に、事故で受傷したことによる症状や痛み、症状により仕事や日常生活に影響が生じていること等について具体的にご説明頂く書面です。この陳述書を作成するために、私たちパラリーガルは、弁護士とともにご依頼者様から直接ご事情を聞かせていただいております。
この時にも、弁護士とともに、ご依頼者様から詳しいご事情をお聞きし、陳述書の下案を作りました。まず、診断書や診療報酬明細書、後遺障害診断書や後遺障害等級認定結果等の資料を読み込んだ上で、診断書上からは分からない事故直後の具体的な症状、治療内容、症状固定までの治療経緯、症状固定後の通院状況などを教えていただきました。さらに、現時点において、仕事や日常生活で、どのようなことに支障をきたしているか詳しくお話を伺いました。
ご依頼者様の仕事について、技術職でいらっしゃったため、専門用語が多く、また自分自身も経験したことがない職種でしたので、一度お聞きしただけではなかなか具体的に仕事の流れをイメージすることができませんでした。そこで、まず一度お話しを伺った後、インターネットで検索して業務内容のイメージを膨らませるとともに、担当弁護士や事務局内全員で話し合いました。この時は、スタッフの中に、同業種の経験者がいたため、情報を得ることができ、仕事の流れをイメージすることができました。その上で、さらにご依頼者様と打合せをさせていただきました。
仕事について、ご依頼者様は、一日中立ったままの仕事であり、細かい作業が必要で神経も遣う大変な仕事であるけれども、だからこそ、仕事にとてもやりがいを感じていた、自分の天職だと思っていたとおっしゃっていました。交通事故で受傷するまで、ご依頼者様はその仕事に数十年間従事されていたとのことです。しかし、ご依頼者様のお仕事は、お客様の安全と信用が第一に求められる仕事であり、事故による後遺症により指先の細やかな作業ができなくなったことで、直接お客様に迷惑をかけることになってしまうため、このような状態ではとても復職できないと、退職を決意されたとのことでした。

 

お話を伺いながら、涙が出てしまいました

ご依頼者様の仕事にかける思いや、職場に復帰したいけれども、お客様や勤務先に迷惑を掛けてしまうため、断腸の思いで復職を断念されたつらさ、自分は何も悪くないのに、交通事故で受傷したことにより人生が180度変わってしまったことのやり切れなさがとても伝わり、お話を伺いながら、涙が出てしまいました。
もしこれが自分や、自分の大切な人に起こったことだったら、と想像して、胸がつぶれる思いでした。
ご依頼者様の現状、思いをきちんと陳述書に盛り込み、この思いを相手に伝えられるように、精一杯、気持ちを込めて弁護士とともに陳述書を作成させていただきました。その上で、ご依頼者様に改めてお読みいただき、ご署名をいただきました。その際、ご依頼者様に「私の気持ちがすばらしく表現されています。ありがとう」とおっしゃっていただいたことを、今でも覚えています。 

陳述書で想いが伝わったのか、その結果、後遺障害の異議が認められ、14級9号に認定されたのです。

 

ご依頼いただいた方に一人でも多く笑顔になっていただけるように

私たちは、ご依頼者様にとって少しでもよい解決をしたい、安心していただきたい、ご依頼者様と苦しみを分かち合いたいという気持ちを、皆が強く持っています。
もちろん、精一杯対応させていただいても、常にご依頼者様が望んでいらっしゃる結果が得られる訳ではありません。
また、当然のことながら、ご依頼者様お一人お一人にとって、事件や事故が起こったことによって何を感じたか、どんな思いでいらっしゃるのか、どうしたいかという思いは、それぞれ異なります。
そこで、弊事務所にご依頼者様にお越しいただいてお打合せをさせていただく際には、私たちパラリーガルも弁護士とともに同席させていただき、そういったご依頼者様のお気持ち、ご要望をお聞きし、どのように事案をすすめさせていただくのが一番よいか、弁護士とともに必死に考え、少しでもよい解決に導くことができるよう、日々尽力しています。
今後も、弊事務所にご依頼いただいた方に一人でも多く笑顔になっていただけるよう、弁護士とともに事務所一丸となって、事案に取り組んでいきたいと思っています。

 

※この事件の依頼者からは、このホームページに掲載することについて、ご了承を頂いております。